2011年6月13日
マイタウンマーケットに向けた準備がはじまって一週間が経った。基本的に月曜日から木曜日に活動している。
今日は私がプロジェクトを行っている埼玉県北本市から3人お手伝いに来てくれた。マイタウンマーケットが新地町SVC主導による仮設住宅生活支援活動の第一歩であるので、まだまだスタッフ云々のシステムはできておらず、本日のところは柏崎社協さんと同じ枠組みでボランティアという位置づけで活動に参加してもらう。
9時半からはじめるが、やはり出歩く人は少ない。すこしずつ顔を知ってきた人がちょこちょこと様子を見に来てくれる感じだ。
11時すぎに、私が一時現場をはなれる。ボラセンに辻元清美議員が訪れるということでマイタウンマーケットについても興味をもっているらしく、説明のため。センターでの会議は、大きな動きと現場の小さな動きを両方視野にいれるために、有意義な話だった。辻本議員はマイタウンマーケットをとてもおもしろがってくれた。
急いで仮設住宅にもどる。3人のメンバーは黙々と、楽しみながらゴザ編み作業を続けてくれていた。私が不在のあいだ何人かと話したらしい。埼玉に詳しい人がいて盛り上がったとか。
その後14時から、柏崎社協とYWCAのメンバーと共に午後の活動を始める。
マイタウンマーケットの説明と今日の作業説明を終えて、ゴザ編みに取りかかった。その間、私は地元のお母さんと一緒に区長さんの奥さんのところへお茶にお邪魔して、これからの進め方について思案していた。
16時ころになると子どもたちがかえってくる。前はもじもじして近づいてきたけど、もう全速力で駆け寄ってくるようになった。遊びと、手伝いと、それぞれのバランスで関わる態度もすでに子どもといえどマイタウンマーケットの玄人といえる。柏崎社協の方も子どもとすぐ打ち解けていて雰囲気がいい。
16時半からは私ひとりになり、子どもたちと作業したり、遊んだりしていた。その後喫茶担当の夕子さんがやってきて、仕事終わりの人もコーヒーを飲みにあつまってくる。地域の人があつまって、話をしている。そのなかには、私も夕子さんも子どもたちも入っていない。勝手にお茶をのみ話し合っている状況に良い形の場が提供できはじめていると思った。
同時に私は、ゴザを編む。子どもたちも編む。編んでいる人と、お茶している人。ゴザ編みから始まる単純には見えてこないエネルギーと、喫茶というすぐにでもとっかかれる場。ふたつあるからなんとかなりそうだ。
片付けしているところに、夕食後の子どもたちが集まる。食後の運動で西川さんと遊んだあと、「また明日!」と挨拶かわす。
集会所の鍵をしめようと思って自治会長のおうちに行くが、他のお宅に出かけていた。会長から鍵を受け取り、集会所を閉めて、持ってくるように、奥さんからおつかいを頼まれる。餅を焼いておくからと言う言葉が疲れていた私の背中を押す。会長は集会所のすぐ近くのお宅にいて、鍵を受け取り、集会所の最終点検後、鍵を閉める。振り返ったら顔見知りの船方のお父さんから話かけられて、「うちさ遊びにこい!」と誘われる。ダブルブッキングだ。まずは会長のお宅へ行き、奥さんに鍵を渡して、餅をいただいて、おかずもすこしいただいて。アスパラもあげるわと言われたのでもう大丈夫ですと断ろうとするとこんな諺を返された。「今度とお化けは出たことが無い。」また今度といって、遠慮をするな、という意味だという。
歩いてすぐ、船方のお父さんのお宅にむかう。一緒にゴザをつくっている子どものお宅でもある。いま考えていることを聞いた。それから私の活動について興味をもって聞いてくれる。「漁師は一番おもしれぇ」大きな拳をにぎって話す、いつか同乗する約束をした。船方は豪快だ。拳がでかい。彼女はいるのかと笑いながらからかわれる。
また今度と遠慮しないことではじまった、夜のハシゴが大きな成果をもたらしている。
私は居れば居るほど、とても単純にこの土地とここの人たちを好きになっている。
北澤 潤
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